システム開発で基本設計は要件定義の後に位置し、システム全体の構造や主要な機能を具体的に設計する重要なフェーズになります。ここでは、基本設計で作成される主な成果物について解説します。
基本設計の成果物
基本設計では大きく以下7つの成果物があり、それぞれさらに分類された設計書があります。
システム設計書
システム全体の構造や各コンポーネントの関係についての設計です。
システムがどのような構造で動作するのかを一目で理解できるようにします。
成果物 | 解説 |
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システム構成図 | システム全体の構成要素とその関係を示す図 |
ハードウェア構成図 | ハードウェア(サーバーやネットワーク機器)のつながりを表した図 |
ソフトウェア構成図 | ソフトウェア(各モジュールやコンポーネント)のつながりを表した図 |
ネットワーク構成図 | ネットワークのつながりを表した図 |
機能一覧 | システムが提供する機能を詳細にまとめたリスト |
業務フロー図 | システムがどのようにビジネスプロセスに組み込まれるかを示す図 |
データベース設計書
システムで使用されるデータの構造を設計するドキュメントです。
成果物 | 解説 |
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テーブル一覧 | テーブルの一覧を定義 |
テーブル定義 | 各テーブルの詳細を定義(カラム、インデックスなど) |
ER図 | テーブルの関連を定義 |
CRUD図 | 各機能とテーブルの関連性を定義 |
画面設計書
ユーザーインターフェースに関する設計です。
成果物 | 解説 |
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画面一覧 | 作成する画面の一覧を定義 |
画面レイアウト | 各画面のイメージを定義 |
画面遷移図 | 画面のつながりを定義 |
画面項目 | 画面イメージ内の各項目の詳細を定義 |
帳票設計書
システムで使用する帳票について設計するドキュメントです。
(帳票が存在する場合のみ)
成果物 | 解説 |
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帳票一覧 | 帳票の一覧を定義 |
帳票レイアウト | 帳票のイメージを定義 |
帳票項目 | 帳票の各項目の詳細を定義 |
バッチ設計書
システムで使用するバッチ処理について設計するドキュメントです。
(バッチが存在する場合のみ)
成果物 | 解説 |
---|---|
バッチ処理一覧 | バッチ処理の一覧を定義 |
処理フロー図 | 各バッチの処理の流れを定義 |
ファイル設計書
システムで使用する入出力ファイルについて設計するドキュメントです。
(入出力ファイルが存在する場合のみ)
成果物 | 解説 |
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ファイル一覧 | システムで使用する入出力ファイルの一覧を定義 |
ファイルレイアウト | 各ファイルのレイアウトと各項目の詳細を定義 |
外部インターフェース設計書
システムで使用する外部インターフェースを設計するドキュメントです。
(外部インターフェースが存在する場合のみ)
成果物 | 解説 |
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外部インターフェース一覧 | 外部インターフェースの一覧を定義 |
外部インターフェース定義 | インターフェースの詳細を定義 |
基本設計の重要性
基本設計は、システム開発の成功に寄与する重要なフェーズで
以下の点で重要性が高いです。
- プロジェクトの方向性を確立: システムの全体像を明確にすることで、開発チームが一貫した方針で作業を進められます。
- 手戻りの防止: システムの骨格をしっかりと設計しておくことで、後のフェーズでの手戻りを防ぎ、プロジェクトを効率的に進行させます。
- コミュニケーションの円滑化: 開発チーム内だけでなく、ステークホルダーとのコミュニケーションを円滑にするためにも重要です。
基本設計で作成される成果物は、システム開発の全体像を明確にし、開発プロセスを効率的に進めるための基盤となります。
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